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ラグナロクオンライン 【読者寄稿】RJC 2006 レポ


2006年5月21日(日)開催された「RJC 2006」に参加された方より、当日の様子をまとめたレポートを送って頂きましたので、そのままの形でご紹介させて頂きます。RAG-FES サークル参加者側からの視点になっています。


1.ディファ有明について。

 臨海副都心線の国際展示場駅を降り立つと、まず目に入るのが1年ちょっと前くらいに出来た『癌研有明病院』(左の画像)。管理会社とは何の関係もないでしょうが、出来過ぎたところにあるもんです。

 国際展示場駅は国際展示場こと東京ビックサイトの最寄駅でもあります。駅からビックサイトへは大体これくらい(左の画像)。

 では RJC の会場であるディファ有明はと言うと、まず首都高を跨ぐ高架橋を渡ります。高架橋を渡り降りると、有明コロシアムがあります。この有明コロシアムの脇を通って、突き当たった道を右方向に折れて500m程進むと、ディファ有明に到着します。

 駅からの所要時間は体感的に10分前後。それまでの道すがら、管理会社による誘導は全くなし。少なくとも私は気がつきませんでした。

 恐らくは今回、最寄駅が延長されたゆりかもめの「有明テニスの森駅」になったからということもあるのでしょう(公式での案内もそちらのみ)。ただ、前回(RJC 2005)はこちらからの交通を案内していたので、配慮があってもいいかと思います。

 到着したのは09:00(サークル入場開始時刻)ちょっと過ぎくらい。すでに建物入り口正面のスペースには列が溢れ、敷地外の歩道にまで溢れていました。一応列整備のスタッフは出ていたようですが。向こうの方にパトカーの回転灯が回っていたと同行者の談(関連性は不明)。

 ただ、ディファ有明自体の定員は1,246名。前回においては入場者が2,000人を超えたという記事をどこかで見たような気がします。……キャパシティ不足ではないかなと。

 それが正解であると言うことがあとで判明します。



ディファ有明の外にあふれる人々。


2.会場の様子

 メイン会場はこんな感じでした(左の画像)。これは12:00コスプレステージの様子。

 RJC 大会に使用されていたのは、前回レポートを掲載していただいた『ASTROCROSS BB』。

 ただし今回はツクモの『eX.computer ラグナロクオンライン推奨』。特別協賛として参加していた日本 AMD に配慮して、CPU に AMD Athlon64 を搭載したタイプを使用していた模様です。

 ちなみに今回はロケ用の筐体は無し。もう販売手前って感じなのかもしれません。

 次に食べ物系の物販にて、ポリンわた飴や8種類ぐらいのモンスターを飴細工で形作ったものを販売していました。

 ポリンわた飴は札に\200とされていたのですが、開場される前より\100に訂正されて販売されていました。一見すると値引きしているようにも見えましたが、詳細は不明。

 モンスター飴細工(\300)は大変好評なようで、昼頃に一回販売を停止するなどの光景が見られました。(14:30から再開と札が出していましたけど、確認してません)

 また RO に関連した食べ物として販売されていたのが『アユタヤカレー』。私の乏しいエスニック系の食べ物の知識で類推するに、いわゆるグリーンカレーと呼ばれるものではないかと思います。具にはタケノコと鶏肉を団子状にしたものが入っていました。

 私自身は購入せず、会場に遊びに来ていた友人が食べているのをご相伴に預かったわけなのですが……驚くほど不味い(舌に合わない)代物でした。ちなみに価格は\500。


ポリンわた飴、アユタヤカレー

 その他食べ物については会場内での売店にて軽食が販売されていましたが、驚いたのはアルコール類も販売されていたこと。多くの未成年者が来るだろう会場であり、アルコールが入ればこそ起きるトラブルもあると思います。普通こういう場では販売すべきではないのではないかなと。

 また会場の外(でも敷地内)ではドネルケバブを売る店などが出ていました。

 物品系についてですが、売り場などには特に言うことはなしです。

 品物ではコスパの発売していた RJC 2006 開催記念「ラグナロクオンライン 30DAYS チケット」が\2,500。対面で RO クレジットの申込み受付をしていたのですが、それを使用したクレジット決済でのプレイ料金が\1,350。「ラグナロクパーティー」のパーソナリティのサイン色紙がつくなどの特典があるとはいえ、約2か月分に相当する高めの値段設定に参りました。チケットをコレクションしているので、購入したかったところですが…パスしました。

 結局先行発売のサントラのみを購入。



サントラと、特典アイテム「音符のヘッドフォン」


3.RJC 2006 記念ラグくじについて。

 友人がこれを購入するとのことで早いうちから並んでいたのですが、殺到する購入希望者に対してスタッフの列整理が稚拙の一言に尽きたようです。

 まず問題なのは、会場への入場者とラグくじの購入者の列をしっかりと分けなかった点。スタッフの説明がないために購入列の所在がはっきりとしていなかったようで、友人は1時間近く並んで入場した上で、さらに外に出直してくじの列に並びなおすと言う羽目になったとのこと。

 くじの列自体もしっかりとした列整理も出来ず。折を見て友人の様子を見に行ったりしていた私の印象は砂糖に群がる蟻のようでした。特定数列(2列とか3列とか)の縦隊にするなどの基本的なことも出来ていないようで、混乱の中で割り込みが起きているにもかかわらず、スタッフは気がつきもしない(友人談)。

 さらには大量の購入者が控えているにもかかわらず、購入制限を減らすなどの処置をせず(コミケなどでは多くの人に行き渡るようにと普通に行われることです)。残数量についての明確な説明もない。

 夏めいた炎天下のこの日に購入者は日陰もない屋外に延々と放置されたあげくに、ラグくじは売切れ。購入できなかった人々はやり場のない怒りと疲労感を抱えながら解散させられたようです。

 なかには08:30より会場に来ていたという東南アジア系の外国人(何で JP サーバのイベントに参加しているのか不明ですが)が購入できずにスタッフに詰め寄ると言う場面もあったとか。スタッフは「謝ることしかできません」というようなことをのたまわったそうです(友人談)。



4.RAG-FES について。

 RJC 第1回戦時の会場。(これはステージに向かって最前列だった私の RAG-FES スペースの机上に携帯をおいて撮影したもの)(画像省略)

 人の立ち入る隙間もなく RJC の観戦者が座り込んでいます。ステージからここまでにかけては、花道を除いて足の踏み場もないほどに人が詰まっていました。

 私はサークル参加者でしたので出品者の札を頂いていたため、関係者出入り口を使用できたのですが、このときはメイン会場への入り口には入場制限がかかり、一般の参加者が RAG-FES スペースに向かうことは不可能でした。

 RJC は普段と異なり、普通の即売会には来ない RO ユーザーも、即売会の場に自由に立ち入ることができる稀有な機会です。しかし RAG-FES スペースにまで観戦者が溢れて身動きできないなど、その機会はあまり意味のあるものではなくなってしまいました。

 前年の RJC 2005 においては RO アンソロジーにも寄稿している作家さんを始め、多くのサークルが参加していましたが、今回は RAG-FES 主催側が一週間前まで参加サークルの募集を延長するなどの参加サークルの少なさ。(RO で活動するサークルが少なくなったこともありますし、今月初めに別途 RAG-FES が開催されたと言うこともありますが)

 サークルの側の方々もあそこは自らの作品を販売する場所ではないと感じられていたのだと思われます。(私の所属するところは、故あってそれでも参加しましたが)

 とりあえず言えることは、観戦場所としての会場のキャパシティが少なすぎます。



4.劣化した Press 精神。

 コスプレイヤーであり、サークル参加をしていた知人が今回幾度となく言っていたのですが。「Press の札を身につけたカメラマンが勝手に(サークルのスペースや自分を)撮影をしていく」とのことでした。

 Press ということは報道関係ですし、恐らくは今回のことをいずこかへ記事として掲載するための撮影だとは思います。

 しかし「サークルのスペースやコスプレイヤーを、無断で撮影することは明らかなマナー違反だ」(知人談)「撮られること自体は構わない」と知人は言います。ただ「撮られる場合には撮られるなりの準備をしたい」のだそうです。見せるために活動するレイヤーらしい意見だと思います。

 実際に RO のコスプレで有名な方(知人の友人だとか)は、ステージ外で無断で撮影された写真をあちこちで使用されて迷惑しているとのこと。

 言うまでもなく、RAG-FES サークルのスペースやコスプレイヤーは RJC の一部ではありますが、管理会社のものではありません。管理会社からの許可(Press 札)を下げていることは何の免罪符にもならないと思います。



4.おまけ。

 プレゼントステージのじゃんけんポリン大会での AMD の代表取締役社長 David 氏。(…小さくて見えないですねorz)(画像省略)

 このステージでの David 氏の話によれば、近日中に AMD の CPU を搭載したラグナロク推奨モデルのノートPCをツクモより発売されるそうです。「本日、初めて言います」と割と流暢な日本語で言っていました。

 氏はこのイベントに好意的な様子で、「来年も参加したい。参加者は友達を連れてきて来年はもっと大きなイベントにしてくださいね」と言ってました。

 また日本文化にも精通しているようで、ジャンケンの際に「じゃんけんポリン」と言うところを「最初はグー」で始めようとして、穏やかな笑いが起きていました。

 なんか今回唯一、癒されましたw



(レポートと写真:とーこ様)