| 日本語は英語に代表される欧米圏の言語と違い、ひとつの言葉を多様に表現する事が出来る特徴を持っています。
例)美しい 英語 :主にbeautiful,prettyぐらい 日本語:綺麗、華麗、美麗、秀麗、壮麗、優美、優雅、妖艶、絢爛、その他
なぜ日本語にそれほど多様な表現が生まれたのかに関しては「日本人は言葉以外の表現(身振り等)が少ない民族であるから」というのが通説になっています。 これを逆説にすると、日本語はオンラインゲームやチャットの様に、身振り等の使えない環境でのコミュニケーションに最適な言語と言えます。 しかし、寂しい事に現在では日本語力の低下に伴い、多くの美しい日本語が失われてきています。 その結果として、代わりに多くの新しい言葉や顔文字などが生まれてきたのでしょう。 新しい言葉が生まれるのも良いと思いますが、「温故知新」今一度美しい日本語も顧みて欲しいと願っています。
また、もともと言語は意思疎通(コミュニケーション)の為の道具として生まれたのです。 そして文化度の低かった時代は、意味さえ通じればそれだけで用が足りていたのです。 しかし文化が発達するに伴い、より円滑な意思疎通の為に優雅な表現(敬語なども含め)がまた、遊び言葉等が生まれてきたわけです。 以上の事から言葉による遊び(略語、造語等)も円滑なコミュニケーションに役立つと思いますが、同時に敬語などの言葉も役に立つのです。 どちらか片方にだけこだわる事なく、常にTPOに合わせて使い分けが出来れば良いのではないでしょうか。
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