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Re[3]: 不正対策は、進むのか?
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□投稿者/ 半可通 -(2006/11/29(Wed) 06:57:03) [ID:dDftx6TG]
| 2006/11/29(Wed) 07:15:13 編集(投稿者)
■No28050に返信(Mmaさんの記事) > その技術的な対策が、技術的な観点からしてどの程度の合理性があるのか?
インターネットのIPアドレスの話からしないと説明できないが、 簡単に言って、1969年に米国防総省の高等研究計画局(ARPA)が作った 40年近くなる仕掛けを「そのまま」流用し続けていたのが問題の起源。 (パソコン登場の前の話で、大衆が使うものとして設計されていない)
接続ホストの増加と商業利用の開始を受けて、新しいIPプロトコルが 設計されるものの、コスト高のために日本でも現在も基幹部分でしか 使われていない。欠陥は分かっているが、通信プロトコルよりも その上でデータを交換するアプリケーションで対応しているのが現状。 (商業利用対応版は立案から20年かかってから普及するのかもしれない)
IPアドレスは、インターネットの電話番号ですが、管理団体があって、 そちらに申請して割り当てしてもらいます。これは公開されており、 どのアドレスが、どの団体に割り当てられたか分かります。
プロバイダーは、割り当てられたIPアドレスを利用者に貸し出します。 ところが、古い設計なので1人で1アドレスを割り当てると、 アドレスが足りなくなります。このため、接続するたびに貸し出したり、 内部的に枝番地をつけて対応しています。
たとえ話をすると、IPによる個人特定は、犯人からの電話を逆探知して、 ホテルに泊まるテロリストを逮捕するような話になるのです。 基本的に、ホテルに泊まっている全員を拘束する荒業になります。 (ホテル側の協力が得られれば別ですが)
また、転送電話のような仕掛けもあって、IPで電話番号「のようなもの」が 分かったので電話帳から住所を割り出して包囲してみたら、 誰も居ないという話も多々あります。
IP遮断は、手軽で強力な手段なので、あちこちで使われています。 合理性については、前述の通りで、粗雑さを含みます。
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