例の不正アクセス事件に関して具体的な対応策のリリースが出ています。概要としては、社内で本件の調査に関するプロジェクトチームを編成。内部管理体制の見直しが行われた模様です。8月末までの緊急対策として4項目に分類された対策を実施するとのこと。これらは全て社内管理面での対策です。また、並行して元職員に対する民事訴訟手続きも執られるそうです。損害賠償といった方面での訴訟になるのでしょうか。
今回の事件では大量にゲーム内通貨が「偽造」されたということで少なからず影響が出ているのですが、その点に関しても8月中旬をめどに需給バランス調整施策が実施されるようです。他にもゲーム内仮想通貨消費を促す方法も検討されている模様。さすがに何もしないで放置しておくなんてコトにはならないようですが、ゼニーが不当に増やされていた事実はかなり以前に判明していたのに、事件が表に出るまで何もしなかった、むしろ表ざたになったから腰を上げたという印象すらありますね。この点はやはり、ネトゲ運営会社の運営方針としてはどうなのかと、疑問を抱かざるを得ません。

▼関連リンク

• 元職員による弊社への不正アクセス問題における具体的改善策について（ガンホー公式：重要なお知らせ）
• ガンホー、元社員による不正アクセス問題の対応策を発表。流出したゲーム内通貨の調整案も検討（インプレス GAME）
• ガンホー、元社員による仮想通貨の大量複製を受けた具体的改善策（インプレス INTERNET）
• ガンホー，不正アクセス問題の具体的改善案を発表（4Gamer.net）
• ガンホー、ラグナロクオンラインで起きた不正アクセス問題に対する、再発防止策の実施内容を公開（Slash Games）
• ガンホー、不正アクセスへの再発防止案を発表（ITmedia +D Games）

オフミでも話が出ていましたが、ゲームクライアントの改修が行われる模様です。7月の予定だったものが8月へ延期。【既知のラグナロクオンラインに対する不正なプログラム（バックドア）の検出、および任意での削除機能】が実装されるとのこと。

札幌で開催されたオフラインミーティングの議事録が出ています。当サイトでも音声ファイルから内容をピックアップしましたが、話に出ていた内容は包み隠さず網羅されています。いくつか後回しになっていた事項のうち、ローディング画面の差し替えの件については、規約違反ではないと明言されていますね。

Q.ラグナロクオンラインのGravityからのライセンス取得について、2006年8月で契約期間が終了すると噂を聞いています。その場合にはどうなってしまうのかというのが気になっています。他社に渡った場合にゲーム情報などは引き継がれますか？
A.契約の話についてですが、2002年のサービス開始から既に1回更新をしています。今回2回目の更新期限が8月にまいりますが、弊社としてもラグナロクオンラインは非常に大事なタイトルですので、これからも大切にしていきたいと考えています。（中略）当社としては契約が続かないということは想定しておりません。

いよいよその8月がやってきました。運営側としては契約が続かないことは全く考えていないようです。

7月29日に都内で実施されたバスツアーのレポートが出ています。

コレにはちょっとビックリ。やはりスクエニの元でのパッケージ代+月額課金では苦しかったということでしょうかね〜。ただジャンルとしては、本当にパンヤ風のカジュアルスポーツゲームといっても過言ではない内容なので、コレでやっとコンテンツ内容に見合った料金体系になるのかなぁと思います。というか大英断ですネ。FE の大人数同時バトルの部分はなかなか良くできてるので、コレを機にブレイクするかも。

8月10日にオープンβテスト開始予定の「エクストリームサッカー」のレポート記事です。4vs4 のサッカーゲームで、1試合は4分間。ボールを蹴るだけでなく、相手にパンチをすることもできるという、ちょっと過激な内容です（笑）　頭突きは出来ないようですけど。現在の仕様ではキーボードのみの操作ですが、パッドでの操作にも近いうちに対応するとのこと。

ドリコム側で起きていた問題だったようで、本日修正されました。

先週の「ガンホーショック」から早1週間。4Gamer.net のほうで各ネトゲ運営会社に行った独自のアンケート調査が出ています。今回の事件は業界ではどのように受け止められているのか…。
回答が得られたのは10社中5社とのこと。いくつかの項目がありますが、特に気になるのは「6）GMなど社員によるゲーム運営用業務ツールの使用を監視するツールや体制は整っていますか？」という部分。今回の事件ではガンホー社内の管理体制に疑問が挙がりましたが、他社ではその辺は…？

【ELEVEN-UP】
全てのログを監視できる機能と、アカウントごとに使用可能なコマンドを設定できる機能は必須のもの。運営および運営予定のタイトル全てに実装されている。ゲーム内アイテムや通貨生成が可能な機能を使えるアカウントは、必要最小限のメンバーにのみ配布。

【エヌ・シー・ジャパン】
GM が利用するツールの全てにおいてログが残る。

【スクウェア・エニックス】
サービス開始以来、全ての GM（上級権限者も含む）によるオペレーションのログが保存されている。加えて、開発チームによるゲームサーバーの監視も継続的に行われている。

【ネクソンジャパン】
不正行為防止の為のシステムチェックを不定期に行っている。

【ハイファイブ・エンターテインメント】
GM 用に割り当てているアカウントは、指定された IP 以外（社外）からのアクセスを受けると、通報アラームが部長（他部署含む）および社長に届く。GM が家庭で普通にゲームをするアカウントは、全て届け出制。

ラグナロクでも当然ログは残っていると思いますし、追跡調査もそのログから行っているという話ですが、オフミなどの話を見ていると、あまり機能が充実していないかのような印象でした。ハイファイブではさらに、社員のプライベートアカウントまで管理下に置かれている模様。しかし、考えてみればユーザーから信頼を得るためには当然の話です。変な例えだけど、パチンコ屋にソコの店員が打ちに来ていたら変な目で見られますよね…？

「8）仮に御社で同様の事件が…」の部分、各社言葉を濁しているというか、やはり今回のような「取り返しの付かない事態」になってしまうと、かなり対応は難しいという見解です。ELEVEN-UP のジダンの頭突き事件になぞらえた回答はちょっとユニーク（失礼）な印象ですが、確かに運営チームからユーザーに対して何らかのリアクションが欲しいかなぁと思いますね。今もなおゲーム内に致命的なダメージが残っているままの運用継続。確かに時間も経過していますし、致し方ない部分とはいえ「何もしない」というのはどうなのかなぁと。Kazuhisa 氏は先週「ユーザーの信頼を木っ端みじんに粉砕して裏切った」とズバッと切り捨てました。しかし、関連コミュニティを見る限りでは、それほど変化がないように見受けられます。業界内でのショックより、ユーザー側のショックのほうが小さいというのも、何だか妙な感じがしますね。

一部アイテム説明文、NPC のセリフの修正、セージスキル「エレメンタルチェンジ」、テコンキッドスキル「ノピティギ」、拳聖スキル「太陽の温もり」「月の温もり」「星の温もり」の修正が入っています。

【実装概要】
■実装アイテム：伝説の吟遊詩人の帽子
　 （「ソウルエッジボーイ/キモノジェットガール」 [品番：AVCD-30997] 購入特典）
■実装日：2006年7月27日（木）
■時　 間：15:00〜

19日発売された、イメージソング CD 特典アイテムの実装日時が決定しています。

本日は約2,500件の GungHo-ID に対して措置が執られた模様です。

本日付けで、不正ツール対策モジュールの更新が行われた模様です。

7月22日（土） Surt ワールドにて実施されたオンラインイベントで不手際があり、「料理アイテム」を何度も受け取れてしまう不具合が発生。データロールバックが実施されました。この保障措置として、24時間の獲得経験値2倍、アイテムドロップ率2倍が適用されます。

▼実施期間
　2006年7月29日(土)10:00〜2006年7月30日(日)10:00

▼臨時メンテナンス予定日時
　1回目：2006年7月29日（土） 9:00〜10:00
　2回目：2006年7月30日（日）10:00〜11:00

【通常ワールド】

番号	ファイル	サイズ（bytes）	配信開始時刻	コメント
//1074	2006-07-24aRagexe.rgz	1,254,874	7月25日 12:41:12
1075	2006-07-25data_gm.gpf	219,788	7月25日 12:41:12
1076	2006-07-25aRagexe.rgz	1,006,954	7月25日 12:41:12

【ウルドワールド】

番号	ファイル	サイズ（bytes）	配信開始時刻	コメント
//115	2006-07-24aRagurdrexe.rgz	1,255,287	7月25日 12:41:20
116	2006-07-25data_gm.gpf	219,788	7月25日 12:41:20
117	2006-07-25aRagurdrexe.rgz	1,007,243	7月25日 12:41:20

本日ドリコム側のシステム変更があったようで、恐らくその影響で何らかのトラブルが起きているのか思うのですが、ちょっと原因が分かりません。そのうち治ると思います…。

明日の韓国版定期メンテナンス時のアップデート内容です。サクライでランダム系消費アイテムの内容が増やされるテストが行われます。その他、全サーバ共通で、何点か修正事項があります。

【サクライサーバ】
古木の枝、血の付いた木の幹、ポリン箱から出現するモンスターが追加。
古く青い箱、古い紫色の箱、ランダム矢筒、包装された仮面で獲得可能なアイテム類が追加。

【本サーバ】
ノピティギスキルの一部が変更。

【サクライ本サーバ共通】
モルピショスセットオプション中、キャスティング時間25%増加オプションが正常に適用されるように修正。
モンスターメデューサ、オシドス、ペロスの一部ステータスが低下。
フィゲルのドノーが「非常に硬い皮」を正常に持っていくように。
ラヘルのポストが見えなかった現象が修正。
氷洞窟のマジシャンクエストで灰色ネックレスをインベントリィに所持しているときのみ、マジシャンを救出するように修正。
一部スキルの不具合が修正。[温もり][太陽の安楽][エレメンタルチェンジ]

ガンホーゲームズで提供されるアバターサービスに、また新しいキャラクターが登場。今度はガストと提携して、「アトリエ」シリーズのキャラクターが使用可能になる模様です。アバターをかなり重視しているのか、続々と提携していますね。

▼関連リンク

• ガンホー、「ガンホーゲームズ」のアバターサービスにガストの「アトリエ」シリーズのキャラクタが登場（インプレス GAME）
• 「ガンホーゲームズ」，ガストのキャラクターをアバターで提供（4Gamer.net）

4Gamer.net Kazuhisa 氏による今回の事件の考察です。Kazuhisa 氏はラグナロクでクリティカルな問題が発生した際には、しばしば運営会社に対する批判的な（といっても過言ではない）コメントを出していますが、今回も。今回の事件のポイントが分かりやすくまとめられていますので、一読しておくと良いでしょう。今回の事件は運営側の内部チェック体制の甘さ、無法地帯と化している RMT 市場などいくつか問題点を孕んでいますが…

個人的に最も大きい問題は「ユーザーの信頼を木っ端みじんに粉砕して裏切った」ことであると思う。

コレですよね、普通に考えると。しかし、過去に発生した不祥事と比べて、ユーザーの反応は幾分落ち着いているようにすら見えます。もはや信頼と呼べるモノなどは存在していなかった…というのは言いすぎでしょうか。もっと怒っても良いような気がしますよ。そして、世間一般的に今回の事件がどの程度の問題として注目されているのかいう点も気になります。現代社会システムの盲点を突く新しいタイプの犯罪、21世紀の錬金術などと呼ばれていますが、所詮は「たかがゲーム」の世界で起ったちょっと風変わりな事件程度の認識に過ぎないのかなぁと。法整備も含めて早急に対策を執らないと、また同じような事件が起きる可能性は高いでしょう。

▼関連リンク

• ガンホー元社員逮捕、仮想通貨盗み換金・対策には限界も（NIKKEI NET）