R.O.M 776　ニュース補完所（2007/12 下旬）

2007/12/31Mon.

■2007年も残すトコロわずかとなりました。載せてなかったニュースを少し拾っておきます。

▼ガンホー、「グランディアオンライン」を26億でファンドに売却　財務体質の強化とコンシューマ事業人員強化のため（インプレス GAME）

12月28日発表。
12月28日に契約締結、即日引き渡されています。サービス開始時期も未定に。まぁ、あからさまに決算対策っぽいですけど。なお、このファンドには、ガンホー社が7.6%出資しています。
開発中のタイトルを売却せざるを得ないというのは、かなり厳しい財務状況なのかと推察されますね。これで、2007年のキラータイトルとして挙がっていた RO2、グランディア、北斗…いずれも正式サービスに至らずという結果になりました。今年のガンホーを1文字で示すなら、「迷」といったトコロでしょうか。

▼関連リンク

投資事業有限責任組合オンラインゲーム革命ファンド1号との開発ソフトウェアの売買契約締結に関するお知らせ[PDF 96.6KB/2ページ]（ガンホー公式：IR リリース）

▼ガンホー、「ラグナロクオンライン」不正対策チーム特別インタビュー　「11月BOT80%削減」を実現、2008年は「顧客満足度100%」に（インプレス GAME）

12月27日掲載。

「11月までに BOT 80%削減」の公約は、データ的には大幅に削除できたが、アンケートの結果ではユーザー10%程度からしか評価を得られていないため、達成できてはいないという認識。
誰でも使えるような BOT ツールは恐らく排除できた。残っている物は組織的に開発されているツール。
BOT ツール利用者はほぼ RMT 業者に限られてきている。RMT 業者と BOT 業者は中国が8割前後と大半である。
RMT が横行する背景には低レベルでもお金が稼げるといったゲームデザインのウィークポイントがあるが、RO の特徴を覆すことになるのでそこは変えない方針。
RO ではデフレが進行中。上級レアアイテムも行き渡り価値が下がっている。
メールシステムが実装されないのは、BOT からゼニーを受け渡すのに非常に便利であるため、それを防ぎたいという不正対策チームの強い要望による。不正利用者が100%居ないという環境に至れば導入の検討をする。
2008年1月に一連の不正対策は完了する。この時点でほぼ100%に近い数値が達成できると考えている。

今年の不正対策の総括的なインタビュー記事です。今年は80%撲滅と大きな目標を掲げて本格的な対策に乗り出していましたが、一定の成果は得られた様子。